9月5日。
長男と一緒に、大学のオープンキャンパスに行ってきました。
高校1年生。
「えっ、もうオープンキャンパス?」
と思う人もいるかもしれません。
私も最初は、少しそんな気持ちがありました。
でも、夏休みの過ごし方の一つとして、
「オープンキャンパス、行ってみる?」
と長男に聞いてみたところ、
「行きたい」
という気持ちが思っていた以上に強かった。
それなら、行ってみよう。
そう思って、予約をしました。
きっかけは、夏休み前の三者面談でした。
実は長男、高校に入学したときから、
「高校だけじゃなくて、大学でも野球をしたい」
と言っていました。
大学でも野球をする。
そういう気持ちは、入学した頃から持っていたようです。
そこで、大学野球ができる大学を少し調べてみることにしました。
すると、今、長女が通っている大学にも野球部があることが分かりました。
しかも、設備もしっかりしていて、野球にも力を入れている大学。
そして、その大学は医療系の大学でもあります。
長女は看護学部。
でも、それ以外にもいろいろな医療系の学科があります。
長男自身、
「何か手に職をつけたい」
という気持ちも以前からあったようです。
看護だけではなく、
理学療法士など、いろいろな医療系の仕事にも興味がある。
春の面談でも、その話を先生にしていたそうです。
そして夏休み前の三者面談。
やっぱりその希望があるなら、
高校2年生から理系のクラスに入って、そういう方面の勉強をしっかりしていこう
という話になりました。
その中で先生から、
「夏休みにできることの一つとして、オープンキャンパスに行ってみるのもいいんじゃない?」
という提案がありました。
じゃあ、行ってみよう。
そうなりました。
せっかくなので、長女も一緒に。
長女が今通っている大学なので、長女にも付き合ってもらって、
長男・長女・私の3人でオープンキャンパスへ。
学部は違うけれど、
「どんな大学なのか」
「どんな雰囲気なのか」
3人で実際に見てみることにしました。
そして、長男が参加したのは、
救急救命科。
これがまた、なかなかマニアックな世界でした(笑)
CPRの実習。
患者さんの搬送。
救急救命科を卒業した後の進路。
先輩や先生から、いろいろな話を聞きました。
実際に技術を体験する時間もあって、
長男も挿管の練習をしたり。
先輩たちと話をしたり。
その様子を見ていると、
なんだか楽しそう。
すごく楽しそう。
「どうだった?」
と聞いてみると、
「自分にもできそう」
「頑張れそう」
そんな感想。
難しそうだった?
と聞くと、
「難しいというより、楽しそう」
という感じでした。
その言葉を聞いて、
私はちょっと嬉しくなりました。
もちろん、まだ高校1年生。
これから先、どんな仕事に興味を持つかなんて分かりません。
医療系に進むかどうかも分からない。
今回見た学科以外にも、まだまだたくさんの選択肢があります。
だから、
「ここに決めよう」
なんていう話ではありません。
これからいろんなオープンキャンパスに行ってみてもいい。
いろんなものを見て、
いろんな話を聞いて、
その中で自分のやりたいことを探せばいい。
長男も、それには納得しているようでした。
それでも、今のところはかなり好印象。
大学でも野球をして、
勉強も頑張って、
そして自分の興味のあることを学ぶ。
そんな大学生活を、もうすでにちょっと楽しみにしているようでした。
そんな長男を見て、
私はなんだか頼もしく思いました。
そして、少し驚きました。
今までの長男って、
そんなに遠い未来のことを考えて生きているようには見えなかったから。
毎日野球。
毎日練習。
帰ってきたら疲れて寝る。
そんな毎日。
だから、
「大学でも野球がしたい」
だけじゃなく、
「その先にどんな勉強をしたいか」
まで考え始めていることに、
「いつの間に、こんなことを考えられるようになったんだろう」
と思いました。
少し前に、長男の幼なじみのお母さんと話をする機会がありました。
その子は高校でソフトテニスを頑張っていて、
自分がもっと上手くなりたいと思える場所を選んで、高校に進んだ。
今も頑張っていて、競技でも結果を出している。
勉強も頑張っている。
そんな話を聞いて、
私はまた、ちょっと考えてしまいました。
うちの長男は、毎日野球を頑張っている。
でも、野球がすごく上手で、誰よりも目立っているわけではない。
勉強だって、特別にトップというわけではない。
「この子は、この先どうなるんだろう」
そんなことを思うこともあります。
でも、今回のオープンキャンパスで長男を見ていて、
少し違うことを思いました。
別に、
誰かより優れていなくてもいいんじゃないかな。
何かの世界でトップにならなくてもいい。
もちろん、頑張って結果を出すことも素晴らしい。
でも、それだけが「充実した人生」ではない。
自分が興味を持てるものを見つけて、
「やってみたい」
と思えるものに出会って、
そこに向かって頑張ってみる。
そして、
「楽しいな」
と思える。
それが、その子にとっての幸せなら、それでいいんじゃないかな。
長男がこれから何を選ぶのかは、まだ分かりません。
大学でも野球をするのか。
どんな学部に進むのか。
医療系なのか。
全然違う道なのか。
今はまだ何も決まっていません。
でも、
「こんな道もある」
と知ること。
実際に見てみること。
そして、
「これ、ちょっと楽しそう」
と思えるものを見つけること。
高校1年生の今は、それだけでも十分なんじゃないかなと思います。
オープンキャンパスから帰ってきた長男は、
少し楽しそうに大学の話をしていました。
野球の話をしているときとは、またちょっと違う顔。
「大学って、こんな感じなんだ」
「こういう勉強もあるんだ」
「野球もしながら、こういうこともできるかもしれない」
そんな未来を想像しているようでした。
その姿を見て、
私は嬉しかった。
そして、
「この子にも、この子の未来がちゃんとあるんだな」
と思いました。
まだ高校1年生。
これから、いくらでも変わっていい。
夢が変わってもいい。
やりたいことが増えてもいい。
途中で、
「やっぱり違った」
となってもいい。
親としては、ついつい、
「将来困らないように」
「いい大学に」
「できるだけ上を」
と思ってしまうけれど。
それよりも、
この子が自分で選んだ世界の中で、楽しいと思える時間を過ごせたら。
私は、それが一番嬉しいのかもしれません。
誰かよりすごくなくてもいい。
誰かのトップじゃなくてもいい。
この子自身が、
「この人生、結構楽しいな」
と思える人生を見つけられたら。
それで十分なんじゃないかな。
高校1年生。
まだ始まったばかり。
でもこの日、
長男の「これから」を、
ほんの少しだけ一緒に覗いてみることができました。
これからどんな道を選ぶのか。
母はまだ、何も分かりません。
だからこそ、
ちょっと楽しみです。
長男のこれからも、まだまだこれから。
私も少し離れたところから、
その未来を見ていきたいと思います。


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